結論:売れる。ただし売り先を間違えると大きく損をする
10万キロを超えた車は売れます。ただし、一般的な中古車買取店では「値段がつきません」と言われることがあります。売り先を変えるだけで数万円変わることがあるので、そこが分かれ目です。
「10万キロ=寿命」というのは昔の話です。中古車販売の現場から、実情を説明します。
「10万キロで寿命」はもう当てはまらない
かつては10万キロが買い替えの目安とされていました。しかし現在の車は、適切に整備すれば20万〜30万キロ走ることも珍しくありません。エンジン・部品の耐久性が上がったためです。
それでも査定額が急に下がるのは、次の理由からです。
- 中古車市場で「10万キロ超」が心理的な線引きとして残っている
- タイミングベルト、ウォーターポンプなど大物部品の交換時期が重なる
- 販売店が仕入れても売りにくい(=在庫リスクが高い)
つまり車の性能ではなく、流通上の都合で値段が下がっているという面があります。
売り先で査定額が変わる理由
| 売り先 | 10万キロ超えの扱い | 傾向 |
|---|---|---|
| ディーラー下取り | 商品にしにくく低評価 | 0円〜数千円のことも |
| 一般的な中古車買取店 | 国内販売が前提。値がつきにくい | 低め |
| 輸出ルートを持つ買取店 | 海外では過走行車の需要が高い | 高くなりやすい |
| 廃車買取・不動車買取専門店 | パーツ・素材で評価 | 状態が悪くても値がつく |
ポイントは海外需要です。日本車は品質が高く、東南アジア・アフリカ・中東などでは20万キロ超でも現役で走ります。日本国内では敬遠される走行距離でも、輸出market では十分な価値があります。
「値段がつかない」と言われたら、それはその業者が売る先を持っていないという意味であって、車に価値がないという意味ではありません。
高く売るための4つのポイント
1. 複数の売り先で査定を取る
これが最も効きます。同じ車で数万円の差が出ることは普通にあります。ディーラーの下取り額だけで判断しないでください。
2. 整備記録簿を用意する
10万キロ超えの車では、整備記録の有無が査定に直結します。「しっかり手入れされてきた車」であることの証明になるためです。
特にタイミングベルト・ウォーターポンプ・ATF交換の記録があると評価が上がります。交換済みなら必ず伝えてください。
3. 車検を通す前に査定を取る
「車検を通してから売ろう」は多くの場合で損をします。車検に10万円かけても、査定額が10万円上がるわけではないからです。
車検が切れる前に、まず査定を取って比較してください。
4. 早めに動く
走行距離だけでなく年式も査定に影響します。悩んでいる間にも価値は下がっていきます。
走行距離より重要なこと
査定では走行距離だけを見ているわけではありません。
- 年式 — 走行距離が少なくても、年式が古いと部品の劣化は進みます
- 車種の人気 — 定番車種は過走行でも需要があります
- 修復歴の有無 — 事故歴は距離より大きく影響します
- エンジン・ミッションの状態 — 実際に動くかどうか
逆に言えば、走行距離が多くても、状態が良く人気車種なら十分に値段がつきます。
エンジンの調子が悪い・動かない場合
修理してから売るべきか迷うところですが、修理費が査定額の上昇分を超えることが多いため、そのまま売るほうが合理的なケースが大半です。
動かない車でもパーツ・素材の価値で買い取ってもらえます(廃車に値段がつく理由)。エンジンがかからない場合はエンジンがかからない車の処分方法も参考にしてください。
よくある質問
Q. 20万キロ走った車でも売れますか?
A. 売れます。海外需要とパーツ需要があるためです。国内販売前提の業者だけに聞くと「0円」と言われることがあるので、複数社で比較してください。
Q. 走行距離を巻き戻す(メーター改ざん)業者がいると聞きました。
A. 違法行為です。売却時にメーター交換歴がある場合は正直に申告してください。告知しないと後々トラブルになります。
Q. 20年落ちの車はどうですか?
A. 年式が古い車には別の需要があります。20年落ちの車は買取してもらえる?をご覧ください。
Q. 廃車にした場合、税金は戻りますか?
A. 普通車は抹消登録で月割還付があります。廃車で自動車税は戻ってくる?へ。
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※本記事は2026年8月時点の情報です。査定額は車種・年式・状態・市場相場により大きく変動します。
廃車の判断を最初から順に確かめたい方は、廃車買取の全体像をご覧ください。

