廃車の理由で、車両保険の扱いは3通りに分かれます
先に結論です。「廃車にしたら車両保険はどうなるか」は、なぜ廃車にするかで答えが変わります。
| 廃車の理由 | 車両保険の扱い | やること |
|---|---|---|
| 事故・水没などで全損になった | 車両保険から保険金が支払われる。支払い後、その車の契約は終了するのが一般的 | 保険会社に事故の連絡 → 全損の確認 → 次の車の契約をどうするか決める |
| 古くなった・壊れたので手放す | 保険金の対象ではない。契約を解約するか、次の車に引き継ぐ | 解約(返戻金)/車両入替/中断証明書のどれかを選ぶ |
| 次の車に乗り換える | 契約を次の車に移す(車両入替) | 新しい車の情報を保険会社に連絡 |
以下、順に説明します。なお、補償の内容・返戻金の計算・手続きの名称は保険会社と約款で異なります。最終的な確認は契約している保険会社にお願いします。
事故で全損になって廃車にする場合
車両保険に入っていれば、修理費が車の時価額(保険会社が定める車両保険金額)を上回ると「全損」として扱われ、設定した保険金額を上限に保険金が支払われます。
ここで知っておいてほしいのが2つあります。
- 保険金が支払われた車は、保険会社のものになることがある。全損で保険金を受け取った場合、その車の処分は保険会社の指示に従います。勝手に買取業者へ売ると、話がこじれます
- 全損で保険金を受け取ると、その契約は終了するのが一般的。次の車に乗るときは、新しい契約か車両入替の手続きが要ります
全損か修理かの判断は、修理費と時価の比較です。考え方は事故車は修理と買い替えどっち?判断基準にまとめています。水没の場合の注意は水没車はどうする?エンジンをかけてはいけない理由をどうぞ。
車両保険を使わずに廃車買取に出す選択もある
修理費が高くても、保険を使うと翌年から等級が下がり、保険料が上がります。事故車のまま買取業者に売り、保険は使わないという選択をする人もいます。どちらが得かは、保険金の額・等級の影響・買取額の3つを並べて決めてください。→ 事故車買取おすすめ業者の選び方
古くなって手放す場合:解約・入替・中断の3択
① 解約する(次の車の予定がない)
保険期間の途中で解約すると、未経過の期間に応じた返戻金が戻ります。月割りではなく、保険会社の定める係数で計算されることが多く、思ったより少ないことがあります。解約日は「廃車した日」ではなく「申し出た日」が基準になるので、廃車が決まったら早めに連絡してください。
② 車両入替(次の車がすぐある)
契約を新しい車に移します。等級はそのまま引き継がれます。新しい車の車検証ができたら、すぐ保険会社に連絡してください。連絡が遅れると、新しい車が無保険の状態で走ることになります。
③ 中断証明書を取る(しばらく車を持たない)
廃車・譲渡・海外渡航などの理由で車を手放すとき、「中断証明書」を発行してもらうと、今の等級を一定期間(一般に最長10年)保存できます。次に車を持つときに、その等級から契約を再開できます。
発行には条件があります(解約や満期から一定期間内に申請する、廃車や譲渡を示す書類を出す、など)。廃車の手続きで受け取る書類(登録識別情報等通知書や返納の証明)は、ここで使うので捨てないでください。書類の名前は廃車証明書とは?発行方法と再発行の手順にあります。
自賠責保険は別の話です
車両保険は任意保険の一部です。自賠責保険は別の契約で、廃車後に解約すると未経過分が返金されます。手続きも窓口も違うので、廃車したら自賠責保険は返金される?返戻の条件と手続きで確認してください。
廃車のときに保険会社へ伝える順番
- 廃車の理由(事故か、老朽か、乗り換えか)
- 廃車の予定日と、次の車の有無
- 解約・入替・中断のどれにするか
- 必要な書類(廃車の証明・新しい車の車検証など)
保険会社に連絡する前に、廃車の手続き全体を知っておくと話が早くなります。→ 廃車手続きを自分でやる方法
よくある質問
Q. 廃車にしたのに、保険料が引き落とされ続けています
A. 保険会社に解約の連絡をしていないと、契約は続きます。廃車の事実だけでは解約になりません。すぐに連絡し、廃車日が分かる書類を出してください。
Q. 全損の保険金を受け取ったあと、車を買取業者に売れますか
A. 保険金を受け取った車の扱いは保険会社の指示に従います。多くの場合、車は保険会社に引き渡します。自分で売る場合は、先に保険会社に確認してください。
Q. 中断証明書を取ったら、家族の車でも使えますか
A. 同居の家族など、条件を満たす範囲で引き継げることがあります。条件は保険会社ごとに違うので、申請時に確認してください。
Q. 車両保険に入っていない車を廃車にする場合は
A. 保険金の話はありません。対人・対物などの契約を解約するか、次の車に入れ替えるかを決めてください。等級を残したいなら中断証明書の対象になるか聞いてみてください。
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※本記事は2026年10月時点の情報です。手続きの窓口・必要書類・保険の取り扱いは変更されることがあります。必ず運輸支局・軽自動車検査協会・保険会社でご確認ください。
