結論:買取できる。しかも古さが有利に働くことがある
20年落ちの車は、普通に買い取ってもらえます。それどころか、年式が古いことがプラスに働くケースもあります。
一般的な中古車買取店で「古すぎて値段がつきません」と言われた経験があるかもしれません。それはその業者の販路の問題であって、車の価値の問題ではないことが多いです。中古車販売の現場から説明します。
古い車に需要がある3つの理由
理由1:海外での需要
日本車は20年落ちでも海外では現役です。東南アジア・アフリカ・中南米などでは、日本で「古い」とされる車が主力として走っています。
日本の中古車は整備状態が良く、走行環境も穏やかなため、輸出市場での評価が高いのが実情です。輸出ルートを持つ業者は、この需要を見て査定額を出せます。
理由2:中古部品としての需要
生産終了から年数が経った車種ほど、新品部品が手に入りにくくなります。すると、まだ乗っている人たちが中古部品を求めます。
つまり古い車は「部品取り車」としての価値が上がっていくという逆転現象が起きます。同じ車種に乗り続けている人がいる限り、需要は残ります。
理由3:旧車・絶版車としての価値
一部の車種は、年数が経つほど価値が上がります。
- スポーツカー(スカイラインGT-R、シルビア、RX-7、スープラなど)
- 4WD・クロカン(ランドクルーザー、ジムニー、ハイラックスなど)
- 特徴のある絶版車
これらは査定額が数十万〜数百万円になることもあります。「20年落ちだから」と安く手放してしまうと、大きく損をする可能性があります。
まずは車種名で相場を検索してみてください。
20年落ちの車を売るときの注意点
ディーラー下取りは不利になりやすい
ディーラーは自社で再販できる車を評価します。20年落ちは商品として扱いにくいため、下取り0円と言われることが珍しくありません。
新車購入時に「下取り0円ですが引き取ります」と言われたら、そこで即決せず、買取業者の査定と比較してください。
「古い車の税金」も考慮する
新車登録から13年を超えると、自動車税・重量税が重課(割高)になります。
- 自動車税(種別割): 概ね15%程度の重課
- 自動車重量税: 13年超・18年超で段階的に重課
維持コストが上がるため、乗り続けるか手放すかの判断材料になります。手放すなら年度が変わる前(3月まで)に動くと、翌年度の課税を避けられます。
車検を通すかどうか
20年落ちの車は、車検時に交換が必要な部品が増えます。車検費用が車の価値を超えることも多いため、車検を通す前に査定を取るのが鉄則です。
高く売るための手順
1. 車種名で相場を調べる(旧車として価値がある車種か確認)
2. 複数の業者に査定を出す — 特に輸出ルート・パーツ販路を持つ業者を含める
3. 整備記録簿を用意する — 古い車ほど「手入れの証明」が効きます
4. 車検・修理をする前に査定を取る
エンジンがかからない・動かない状態でも査定は受けられます。パーツや素材の価値が残っているためです(廃車に値段がつく理由)。
手放すと決めたらやること
- 車内・トランクの私物をすべて出す
- 車検証・リサイクル券を用意する
- ローンが残っていないか確認する(ローンが残っている車の廃車)
- 名義が故人のままでないか確認する(相続した車の名義変更)
- 抹消登録後は自動車税の還付と自賠責の返金を忘れずに
よくある質問
Q. 30年以上前の車でも買取対象ですか?
A. 対象です。むしろ旧車として市場価値がつく可能性が高くなります。専門店に相談してください。
Q. 走行距離が20万キロを超えていますが問題ありませんか?
A. 年式が古い車では走行距離の影響は相対的に小さくなります。10万キロ超えの車は売れる?も参考にしてください。
Q. 動かない20年落ちの車はどうすればいいですか?
A. レッカー引き取り無料の業者が一般的です。エンジンがかからない車の処分方法をご覧ください。
Q. 何年も放置していた車でも売れますか?
A. 売れますが、放置期間が長いほど価値は下がります。詳しくは車を何年放置すると動かなくなる?へ。
※本記事は2026年8月時点の情報です。税制・買取相場は変更される場合があります。詳細は各都道府県の税事務所・買取業者にご確認ください。
どこから手をつけるか迷ったときは、0円で処分する前に読む見極め方に順番をまとめています。

